いくぜバンドガール。 -4ページ目

レーベルって何だろう

あなたがCDを出したかったらどうする?

以前、バンドに近道はないと書いたけど(「売れるのはユルいやつ」参照)、ある人に「原盤は持っておいた方がいいよ」としみじみ言われた。

原盤というのは文字通り元の盤、マスターデータのことで、レーベルが製作費(レコーディング代やCDプレス代)を負担した場合、原盤は基本的にレーベルのものになる。

んで、これがもめごとの原因となりがちなんだけど、例えばあるインディーズレーベルA社が製作費を負担して1000枚プレスしたとする。
ところがこのCDが完売してしまい、バンドとしては再プレスしたい。んで、どうせならリマスタリング…まあ音量バランスを変えたいとか、そういうことがあったとする。

なんとそのころA社は倒産してメジャーレーベルS社(うわっ、伏せてねー)に吸収合併されていたとしたらどうだろう。
リマスタリングするために原盤を帰してほしいと言っても、タダで帰してくれるとは限らない。
むしろ、べらぼうな値段を吹っ掛けられるかもしれない。

まぎれもなく自分が演奏しているのに。

そんなわけで、誰かにお金を払ってもらうからにはリスクもある。
レーベルに声をかけられたからって無邪気には喜べない。
インディーズの場合1万枚や2万枚売れてたって、バンドには一銭も入ってこないことだってありうる。

この買い手市場の中、バンドという売り手が利益を得るのは簡単なことじゃない。
せいぜい2、3年やって解散するバンドなら記念的にレーベルに出してもらうのもアリだけど、出すだけだったらはっきり言って誰にでもできる。

身近なバンドがそうやってドンドン消費されていくのは、つらい。
みんな気付いてくれー。

ロングスパンで見よう。本当に。

おわっ地震

びびった~。
とっさにジーンズはいたよ。

ノンスモーカー

バンドマンはアホみたいにタバコを吸う。

あながちイメージばかりではなく、スタジオやライブハウスは本当にタバコの煙で白~くなっていることも少なくない。
若い子には吸わない子もいるのだが、だんだん感化されるのかハタチ過ぎてから吸い出す付和雷同組もいる。

私はヘビースモーカーに見られがちだが、実は一切吸わないので、この状況はなかなかツラいものがある。
以前は副流煙で吐き気を催すほどだったが、さすがにこの環境で鍛えられた。
とはいえオールナイトイベントから帰宅した朝、シャワーを浴びると髪から「戻る」匂いには毎度ながらゲンナリする。
あとジーンズについた匂いが取れないんだよね…。

こんなバンド界にも時代の流れはじわじわと迫っているようで、ついに禁煙のライブハウスができた。
これは本当に衝撃的。
ところが楽屋は喫煙OKなので、煙たさ倍増。

確かに酒が飲めないと手持ち無沙汰なことも多いライブハウスだけど、いつの日かクリーンな環境が…できるわけないか。

だからサークルKも

サンクスもダメなんだよ!

とCMを見て思いません?
だいたい統合したからって、そのネーミングはないでしょ。
CMにとりあえず水着を出すセンスは今時分どうなの。
頻繁に秘書を募集していることで有名なDHCや、ウィークリーマンションのニャンニャン言ってるところ、それとビックリするくらいのブサ娘がコスプレ姿を披露していた予備校のCMなんかと同じ「不透明感」を感じる。

あーヤダヤダ。
私って意外と潔癖なのか。

バンドマンの出費

学生のとき、JJを読みながら思った。
なんでコイツらはそんなに金があるんだろう?
私はなんでヴィトンを一つも持ってないんだろう、と。

でも私が持ち歩いている楽器、30万する。
あ、これが私にとってのヴィトンなんだ。と気付いた。

スタジオに2時間入ると、だいたい5000円。
5人のバンドで毎週入れば、一人につき月に4000円かかる。
個人練習は1時間500円くらい。

ライブだって、お金がかかる場合がある。
ライブハウスのブッキングライブだったら、小さいところで1500×20枚くらいのノルマがある。
20人以上呼べれば、50%バックとか、基本的に利益は出るんだけど、20人以下だったらその差額を払わなくちゃいけない。
これがバンドマンにとって一番頭が痛い、ノルマ制度ってやつだ。
これでしつこく呼んで友達をなくしたヤツも多いだろう。

他にもマイクや修理代、ほしい人はアンプも欲しいだろうし、出費は限りない。
ま、ゴルフに毎週行くよりは安いけどね。

お金より、それにかかる時間の方がよっぽどだったりするのだ。

保険証のない暮らし

ついに扶養家族を外れるときがやってきた。
って当たり前なんだけど、年収が103万円に満たない場合は扶養しててもいいわけだ。でも去年の年収が微妙に、っていうか結構オーバーしちゃってたので、国民健康保険に加入しなさいと。
当たり前だ。当たり前なんだけど。

会社員の場合、1週間のうち何割出勤するかで、社会保険に加入できるか(または加入せざるを得ないか)が決まるわけなんだけど、私はギリギリ社会保険の適応外だった。
んで、年金も給料から引かれるわけではなく、自分で払うわけで(払ってないけど)

年収が110~200万円くらいのフリーターって本当に貧乏なんだ!と遅まきながら気付いた。

私の周りのミュージシャンで保険証がない人もいる。
風邪ひけないよ、なんて笑ってたけど、それが他人事じゃなくなってきた。

会社員じゃないって本当に大変なことなんだな。
パスポートも免許証も保険証もお金がかかる。一番安く自分を証明できるのは「戸籍謄本の写し」ってことになる。
クラブのIDチェックのために戸籍持ち歩いてたら、相当引くよね。なんか危ないし。

転職かあ。いい会社なのに残念。
会社員の人はフリーターをうらやましがったり軽蔑したりするんだけど、フリーターも楽じゃないんだぜ、全然。

ニキータの艶尻についてコムスメは思う

ニキータ創刊号、出ましたね。
いやーまいった。
艶男(アダジオ)、艶女(アディージョ)、艶尻(アデシリ)って…
もうお手上げです!
しかもメインコピーが「コムスメに勝つ!」だからね。

一体ニキータはどういう読者層を想定してるんだろうか?
「コムスメ」に勝ち「艶男」をゲットするための方法論として作られてるんだけど。

艶男、日本にいませんけど?

紙面に出てくるモデルも徹底して外人。
イメージにジョージ・クルーニー出しちゃってるし。
そもそも存在しない人間をゲットするために女を磨いてどうするんだろうか。

実は「レオン」を手に取ったことがなかったので、一応読んでみた。
ニキータ同様モデルは徹底的に外人。っていうかモデル3人くらいしかいないですよね?通販カタログですか?
ニキータと無理矢理関連性を持たせるような記事もあったけど、ニキータほどの「?」感はない。BRIOに近い感じ。
きっとお父さんが本屋で子供の本選びにつきあわされて、その合間につい買っちゃったりしてるんだろう。

ただ、どちらにも感じたのは相手に求めるベクトルが下向きなんじゃないかということ。
レオン読者は若い女の子にエエ格好をしたいみたいだし、ニキータも一見おじさまと対等につきあう風の提案をしているけど、本当は若者を引き付けたいみたい。
ていうか前述しましたが「すてきなおじさま」が幻想であるから若い子をつかまえたい→コムスメに勝つ!
とならざるを得ないのではなかろうか。

つまり「レオン」と「ニキータ」がつきあうこと自体がありえないことだし、万が一そんなカップルがいたら、それは相当に気持ち悪いってことだ。
だってお互いを(そして自分を)艶男・艶女だと思ってるわけでしょ。
幸せそうですが…無理無理!

あ、もう一つ感じたのは、この紋切り型のキャッチコピー、とてもPJっぽいよね。
世の中がこういう(PJやニキータ的な)方向に行くと大変面白いので、もっとやれやれ~。
そして勘違い艶女をたくさん輩出して笑わせてくれ~。
バカバカしくても勢いがあって、つまんねー日本よりはよっぽどいい。

売れるのはユルいやつ

後輩が音源を出した。
インディーズではそこそこの流通があるレーベル。
以前にそのバンドを見たときには「うんうん、かわいいね」くらいの感想しか抱かなかった。
華がないけど心地よい音作りを目指しているのかな?くらいの感じだった。
それがインストアライブやサイン会もやるという。

焦るぜ。

自分たちがやっている音楽はカッコいいと自信を持っている。
ステージングも相当ハデだ。
ただ、今売れる音楽は「ユルいやつ」。
確かに自分だってレコ屋の視聴機で聴いて「これ買おうかな~」と思うのは、ユルいやつだ。

で、そこそこCDでの売上があるユル系バンドでも、ライブはガラガラだったりする。
どちらがいい、とかでなく、自分の信念がどこにあるか、ということだと思う。

私たちのようなライブバンドにとって最も効率がいい流通は、手売り。
一番いい宣伝は、ライブ。近道はない。

そうわかっているんだけど、自分がピンと来ないやつが評価されていると、くやしい。

落ち着け自分。みんなを信じろ。

黒髪が来ているらしい

人生最高に長い髪(乳首が隠れるくらい)にデカいパーマをかけて、かなり明るいカラーリングというこの人みたいな髪形で夏をすごした。

さすがに飽きたし、痛みもものすごいのでアシュリー・シンプソンめざして黒髪にした。

ウソです。
真っ黒じゃないし、シーチキンを鶏だとは思ってません(それは姉の方か)。

というかパーマをそのままで切ったら見事にバンテリンこと中澤選手になりました。

どうしよう今後。

ご好評につき

ストラップもかわいいのだ。